ヘキサノン の分解清掃 その2
Konica Hexanon 135/f2.5 の分解清掃をやってみました。300mmに続いて2本目の清掃です。
このレンズ、外見は新品同様、でもレンズはカビカビ。 よって入手値段はまともな135/f2.5よりとっても安値の -B級、ジャンク値段でした。
皮のケースに入れっぱなしで使用されずに保管されていたものに、外見はきれいだけどレンズはカビカビレンズというのが多いように思います。 ケースつきで入手した200ミリも同じような状態でした。 レンズ清掃の第3弾はこの200ミリが候補です。
このレンズのスペックは以下のとおり。
撮影角度 18°
レンズ構成 4群4枚
絞り F16 緑AEマーク
最短撮影距離 1.2m
フィルター径 62mm
レンズ長 96mm
重量 650g
レンズフード 内蔵
レンズ構成
レンズ構成が4群4枚ととってもシンプル、分解してみたらレンズの厚みが図の通り分厚いこと。この前玉の3枚がズシっと来る重さです。
分解手順は300ミリとほぼ同じ、内蔵フードをとめている小さな芋ねじ2本をはずすと前枠が内蔵フードごと取れます。
ピントリングと前のほうをしっかり持って回転させると前後に分解できました。
<レンズばらばらの図>
今回は前玉の3枚構成の内側にカビが生えていたのでどうしても前玉を分解しないと意味がありません。 前玉の後ろ側についている円形のリングをペンチの先を削って改造したかに目回しモドキでまわします。 レンズと枠の隙間がほとんど無くなかなかレンズが出てきませんでしたが、下向きにして待っていたらゆっくりとレンズが降りてきました。
レンズを食器洗い用中性洗剤で洗ってよく流します。 ぺたっとついていたカビ跡はきれいになくなりました。ブロワーで水分を吹き飛ばして乾燥。レンズクリーニングペーパーで仕上げぶき。
後玉は単純な1枚のみですのでレンズを前後にばらした状態で絞り側からクリーニングクロスでこすったらカビ跡が取れてきれいになりました。
マウント側のレンズのよごれも同じくめがね拭き用のクリーニングクロスでぬぐってすっきり。
これで再組み立てとなるのですが、組み立ててみるとカビ跡よりこまかなダストが目立ちます。再度分解、念入りにブロワをかけて再組み立て。少しきれいになったようですが、少しダストが残ってます。
新品のレンズのようにレンズ表面をほんとにクリアな状態に保ったままでの組み立ては、作業している環境から整備しないとだめかもしれません。 またきれいに清掃するためのノウハウもいろいろあるのでしょう。まあ、まだ2本目の分解清掃ですからノウハウの習得はこれからですね。
曇った300ミリとカビカビ135ミリを清掃してみて、単純に曇っているだけのほうが清掃しやすいようです。
カビレンズはカビが深いとコーティングまで行ってしまって清掃しても跡が消えません。またなんだか粘っこかったりして・・・清掃方法はムズカシイ。
ごみと水分を吹き飛ばすのにゴムのブロワーを何回押したことか。腕が太くなりそうです(笑)
再組み立てした135ミリに光を通してみるとまだなんとなくもやもやっとした汚れのようなものがありますが、カビカビ状態よりはましになったみたいですのでこれでやっと心置きなくフォーサーズへのマウント改造ができます! 135mmで F2.5というのはちょっとだけ魅力ですね。
Pentaxに135/f1.8という幻?のレンズもありますが、中古相場も20万近く、 ものがあったとしても幻には変わりないです。
マウント改造をしたらこの135/f2.5 と もう1本の 135/f2.5 Pentax K、135/f2.5 との撮り比べてもしてみたいです。
135ミリの手持ちの本数を数えてみたらなんか6本も転がっている。 いつの間に増殖した?(爆)
by gontamaru48 | 2006-10-12 19:01 | ヘキサノンの改造 | Comments(4)
UCのついた 28/1.8あたりがほしいのですが、あまりの中古価格の高さにあきらめております。
あら、その値段だったら食指が動いちゃいそうです。 操作性が良くないとなるとお楽しみにはいいですが、出番は少なくなりそうですね。
高田馬場のスズキカメラさんに上質&レアのHexanonがたくさん在庫されていますが、お値段が現役並みなのでお遊び向きにはちょっときついです。